数秘術について
数秘術は人類最古の占いです。その原理は宇宙の誕生とともに生まれたといってもよいでしょう。「数」に秘められた力の神秘と、その力を実際にどのように、またどこまで広く応用できるのか、数秘術の歴史もふまえて解説します。
最も古く、最も新しい占術
数秘術というひとまとまりの考え方が確立したのは紀元前数百年程度の時代のことですが、「数には神秘的な力がある」「数の選択によって得られる力が違う」と考えられるようになったのは、人類の文明と歴史が誕生した頃とほぼ同時期だと思われます。そして、数の神秘は宗教や政治的決定にもどんどん入り込み、暦や曜日の設定にも関わってきました。
現代、占術としての数秘術そのものも進化しましたが、科学によっても、宇宙のあらゆる物質の性質を決定しているのは原子の重さの比率であると解明され、数と現実世界とのつながりがますます無視できないものとなりました。地球が水と生命にあふれる惑星でいられるのも、太陽からの一定の比率で軌道を確保し、他の惑星との間隔を維持できたからだと考えられています。数は、地球や太陽系が誕生する前から、宇宙が誕生した時から、存在したのです。
もちろん、数学の世界では、3や5そのものに特別な意味はないと考えられています。1+2+3も、3+3も、2+4も、どれも6になるという点では、まったく同じことだと考えられます。しかし、例えば(高等な)数秘術では、3+3で6になることと、2+4で6になることとは、性格や運命に違いが出てくると考えるのです。そんなことを考えていたら数学はなかなか先に進まないでしょうから、数学はそれでいいのです。でも、現実に、運や物事のあり方を見ていくと、3+3と2+4には違いがあることがわかります。その違いを、運気や性格の観点から解明し、人生や社会に生かしていくのが真の数秘術師の仕事なのです。
ほぼすべての占術の基礎に数秘術が!
西洋占星術の理論にも、重要な基礎の部分に数の持つ意味が関わっています。タロットも、大アルカナや数札の意味には数秘術的理論が反映されています。中国の易も、数学的運命学ともいえますし、命式系の占術は暦を用いますから、数の組み合わせを抜きにはそもそも考えられません。手相人相や風水なども、厳密には暦や占星術的象徴が関わり、直接・間接に数の象徴が関与しているといえるでしょう。
数秘術という、1〜9の数の象徴学をマスターするということは、ほぼ全ての占術の根底に流れる共通原理のひとつを身に付けるということでもあります。基礎となるアイテムはたった9つ。そして数そのものは世界中どこにでもあふれています。紙とペンがあればどこでもできてしまう(暗算と記憶力に自信があれば紙とペンすら要らない)数秘術は、そのお手軽な印象とは裏腹に、奥の深さと応用力ではどの占術にもひけを取るものではないと言えます。
数の力を得る(増強する)しくみ
数秘術の醍醐味は、単なる「診断」で終わらないところです。生年月日や名前の音などをもとに数の表を作り、性格や運を診断した後は、開運の方法もまた数によって示されます。必要な数、足りない数を何かの番号で補ったり、自らその数を好んで多用したりすることで、数の力=運を引き寄せることができます。
非科学的と思われる方もおられるかもしれませんが、例えば、三角形の穴に、四角のブロックをはめることと、三角のブロックをはめることとどちらがスムーズで無理やストレスのないことでしょうか。6人のグループにおみやげを渡す時、14個入りのお菓子と12個入りのお菓子と、どちらが適しているでしょうか。数と数の相性や、その人の持って生まれた数、その人が使い続けて染み込んでいる数、あるいは運の大きな流れとして存在する数に対して、どの数で接するのが自然か、プレッシャーや歯車のきしみが少ないか、そうした物理的、心理的な作用を考えてみるだけでも、「数の相性や意味なんて気にしても仕方ない」などといえなくなるのではないかと思います。
ですから数秘術では、数はつかえばつかっただけ染み込み、活性化し、同じ数や倍数が共鳴し、その数の運を引き寄せ取り込むことができると考えます。あるいはお守りのようにある数を持ち続けて、無意識レベルで数の影響を受けることで、その数の性質や運を自然に発揮できるようになる可能性も考えられます。数秘術は、必要な数や制限すべき数を診断した上で、この世界にあふれている数を自由自在に取り込んで人生をコントロールしていくことにも大いに力を発揮するのです。
